チャンネル遂夜

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自衛隊の自衛隊員に対する非人道性

 良く自衛隊員は非人道的だと一部の方々が仰るが、私は自衛隊自身(日本国政府自身)が自衛隊員に対して非人道的だと思う。


 自衛隊員が海外派遣される場合の武器使用(交戦権)にはかなりの制約があり、事実上自らが攻撃された場合しか使用する事が出来ないとされる。


 攻撃されている頃には殺されている筈であり、非常に隊員に対して非人道的では無いかと思う。隊員の命(日本人の命)よりもテロリスト達の命の方が大切だと官僚、政治家は言いたいのだろうか。


 こんな部隊に好き好んで入る人間は少ない筈である。ただでさえ、一部の人間に敵視されたり見下される立場であるのに、自分達の命よりも敵の命の方が大切、道徳や建前の方が大切と言われるのだから、やってられないだろう。


 事実、毎年自衛隊は定員割れを起こしている。当然の話ではないか。


 又、現場の話としては予算とその使われ方が悪く、トイレットペーパーすら自費で隊員が買っている実態があると言う。自衛隊組織全体として言えば司令部が一つしか無い(普通の軍隊は二つ以上持つ)などのギリギリの運営(という事は有事には役に立たない)をしている。


 日本人は戦前を反省しろだとか、反省していないだとかという言論があるが、確かに反省していないと思う。戦前、特に末期は兵站の軽視著しく、兵隊の多くが死因が餓死か病死だ。


 今も兵站の軽視という点と上層部のポジショントークという点は健在だ。

 

 戦前は道徳と建前を前面に出して国民(彼等自身も煽っていたのだが)を戦略、外交、勝算無き戦争へと結果的には動員し、兵員の人命軽視の作戦が多く行われた。

 戦後も道徳と建前を前面に出して隊員(国民の一部)に無理難題を強いて、人命というか人権を軽視している。これでこの国を守ろうとは笑止である。


 道徳的に見えてその実は非人道的な国というのはこういう国の事を言うのではないか?(国というか政府の欺瞞が問題だが)