議員も人間。政党で働くサラリーマン。
皆さんは安藤裕議員を知っているだろうか。今日は彼のツイッター上での発言に注目していきたいと思う。
実際の発言はツイッターにリツイートしたのでそちらを見てほしい。
概要としては、国難であるので消費税を無くす、粗利補償(店の利益分の補償)をする、国民に給付金を渡すべきだと安藤議員はツイッターで主張。それに対して造反するぐらい本気でやっているのか見ている人もいますというリプライがあった。リプライに対し安藤議員は、「そういう人は見ているだけなので良いですよね」との発言をした。というものだ。
私の第一感想としては不思議だなという感想だった。何が不思議か?
安藤議員の減税、給付金補償、企業の保護というのは国益にかなっているし、デフレ期、不況の今減税をする事は経済的合理性にもかなっている。国民は喜ぶだろう。これを推し進めていけば安藤議員は大なり小なり国民から支持され次期も国会議員としての地位は安泰の様に思える。
であるので私は何故それ程までに造反(離党)をする事に及び腰になるのか。と不思議に思った。
勿論、自民党という大きい政党であれば金銭的、非金銭的なサポートも多く得られるだろう。正直、一人の同じ人間としては保身に走りたい気持ちもかなり理解できる。
しかし、今であれば、減税としっかりとした補償を訴える志を同じくする議員も多くいる筈である。一人だけ危険な思いをする必要もない。彼等と政党を組む、もしくは自民党内でそういった派閥が多数を占めるといった事があってもおかしく無い筈だ。
しかし、それが無いという事であれば、それはもう政治の構造というか、それを取り巻く環境そのものが歪んでいる可能性がある。
具体的には頑なに減税はやらずデフレにも増税する財務省、民意と合理性よりも圧力団体の声を重視する与党、大きくかかる選挙資金。
選挙に落ちれば政治家はただの無職であるから大政党に歯向かうのは怖いという気持ちは分かる。しかし、これでは何の為に高い税金を払って給料、政党助成金としているのか分からない。安心して民意を代表してもらうのが仕事では無かったか?
前述の通り、安全に主張を通す方法もある。それにそもそも彼等の多くは議員になる前は士業などの専門性と社会的地位の高い職についていた者が多いのだから不幸にも落ちても復業すれば良いし、筋を通せば周りの人間にも信頼され、再選できる可能性もあるだろう。
自分の少しの不安で国民を貧苦に落としても良いと考える人間は議員になる資格は無いと考える。